2013.02.07 ウキ妄想

これは未来のオハナシ。

今よりもっとリアルなバーチャル世界が体験できるようになり、
レジャーを楽しむときも実体験より手軽なバーチャル体験が主流となっている。

もちろん釣りもバーチャル化。
危険がつきまとう実際の海や川に出かけることなく、安全な仮想空間でさまざまな場所に出掛け、
いろんな魚を釣ることができるようになっていた。

そして人々の記憶から現実の「タナゴ釣り」が消え去って久しい未来の世界。


そんなある日、ネオカナマチに住む祖父とその孫が先祖の遺品を整理していたときのこと・・・


孫「おじいちゃん、これなあに?」

祖父「それはなぁ、釣りに使うウキというものじゃ。ワシのじいさんは釣り好きじゃったからのぅ。」

孫「どうしてこんなにちいさいの?」

祖父「タナゴというちいさなちいさな魚を釣るための道具じゃからじゃよ。
  じいさんはなぁ、とくにタナゴという小さな魚を釣るのが好きじゃった。
  ワシも子供のころはよく連れて行ってもらったものじゃよ・・・どれどれ、よく見せてごらん。」

孫「とってもキレイだね。」

祖父「そうじゃのう・・・」


このウキのことが気になった二人はどういうものなのか調べてみることにした。
しかし現実の釣具屋は絶滅してしまい、もはや存在していない。
そこで二人は数日後、民俗資料館へウキを持ち込むことにしたのだった。


民俗資料館の館長(以下、館長)「今日は何の御用ですかな?」

祖父「じつは我が家の物置にあったこのウキを見ていただきたいのじゃが・・・」

館長「やや!これは見事なタナゴウキですな。よほどの名人の作とみえる。
  それにしてもこの美しい色はまさか・・・」

祖父「そのウキの作者をご存知ですかな?」

館長「これはやはりそうです!この美しい赤をだせるのは初代うき衛門しかいません!」

祖父「うき衛門とな?!」
孫「うき衛門って?」

館長「このウキは初代うき衛門の作といってまず間違いないでしょう。
  そして、うき衛門とはこの世界では名の通ったうき作り師に代々受け継がれた名跡で、
  とくにこの初代うき衛門はその深い赤で知られた大名人。
  ただし、現存する作品は数点しかなく、とても希少価値の高いものなのです。」

祖父「そうじゃったのか・・・」

館長「そこで相談なのですが、是非ともこのタナゴウキを当館にお譲りいただけないでしょうか。
  失われてしまった釣り文化を後世に残しておきたいのです。
  もちろんタダでとは言いません。それ相応のお礼はさせていただきます。」

孫「おじいちゃん、これあげちゃうの?」

祖父「そうじゃのう・・・ワシらもこのウキを使うことは無いし、
  価値のわかる人のもとで保存してもらうのが一番なのかも知れんのう。」

孫「・・・おじいちゃん、そのウキ、僕にちょうだい!
 ボク、釣りがしてみたいよ!
 そしていつかこのウキを使ってタナゴって魚を釣りあげるんだ!」


こうして少年はまだ見ぬタナゴに思いを馳せるのでありました・・・



ウキ作りがすごく上手くなったアカツキには、「初代うき衛門」を名乗ろうと思います。

まずはうき衛門への第一歩から。
うき衛門第一の挑戦


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